Desiderata
原文¶
幸せへの切なる願い¶
騒がしさや忙しなさのさなかにあっても、落ち着いて行動しなさい。
平穏はだいたい沈黙のなかにあると言う事を思い出しなさい。
根気よく、可能な限り、全ての人と良い関係を築きなさい。
真実を落ち着いて明確に話しなさい。そして人の話を聞きなさい。
無知で冴えない人でも、彼らは彼らで物語があるのです。
うるさくて攻撃的な人からは距離を取りなさい。
彼らは心に不快感をもたらします。
他人と自分を比べると、妬んだり自惚れたりするでしょう。
優れた人も劣った人も絶えずいるからです。
計画する事と同じように、達成した事で楽しみなさい。
粗末だったとしても、あなた自身のキャリアに関心を持ちつづけなさい。
それは時間とともに物の価値が変りゆく中で、変わる事のない財産です。
世界はペテン師が蔓延っているので、仕事では注意しなさい。
しかし、多くの人が高い理想に挑戦しあらゆる場所で英雄的な仕事がなされているという素晴しい現実から目を離してはいけません。
素直になりなさい。とりわけ愛情は装ってはいけません。
愛に幻滅しても、愛が枯れ果てても、悲観的になる事はありません。
愛は草のように永久に絶える事はありません。
年の功による忠告を受け入れ、若さのなしてきた事は素直に放棄しなさい。
突然の不幸から自身を守るために、心の強さを育みなさい。
しかし悪い想像で自ら思い悩んではいけません。
多くの恐怖は疲労と孤独から生まれるのです。
健全な修練を経て、自分自身を大切に扱いなさい。
木々や星々と同様に、あなたは宇宙の子供です。
あなたはこの世界に存在する権利を持っています。
そして、あなたがはっきりとしていようといまいと、嘘偽りなく宇宙はあるがままに存在しています。
ゆえに、神をどんなものと考えようと、神と仲良くしなさい。
あなたの望みや努力が何であろうと、騒々しく混乱した生活の中であっても、心を平穏に保ちなさい。
そべてが偽りでも、つまらない仕事でも、夢が壊れても、世界は美しいままです。
機嫌を良くしなさい。幸せになるよう努力しなさい。